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無名の元オンラインギャンブラーが 「勝てない日は一切賭けない」で 月300万円。 iGamingの儲かる仕組みの闇と全手口

7 min read2026年3月8日
無名の元オンラインギャンブラーが 「勝てない日は一切賭けない」で 月300万円。 iGamingの儲かる仕組みの闇と全手口

ビジネス概要

事業タイプ

SaaS

フェーズ

拡大期

規模感

月次の継続売上は約300万円規模(約$20,000)

概要

ギャンブル系アフィリエイト運営者が広告・案件の収益性をデータで把握し、運営のムダを減らして判断できるようにする管理ツール。

ターゲット

オンライン(iGaming)アフィリエイトサイト運営企業のマーケティング責任者

主な打ち手

見込み客のサイトを題材にした短い動画デモで、導入後の変化を具体的に見せて販売の流れを整えた。

30秒で分かる

1**ジョン・ライトは賭けから離れ、ツールで月次約300万円まで伸ばした**

オンラインギャンブルで生計を立てた後。

運営のムダを減らす側に回った。

2**稼げるほど、業界のゆがみが見えた**

紹介で儲かる仕組みがある。

負ける人が多いほど収入になる。

3**狙ったのは、アフィリエイト運営の非効率**

成果が追えていない

数字より条件で案件を選ぶ

情報更新が止まり機会を逃す

運営が数字で動けていなかった。

4**Statsdroneで「運営の判断」を数字に寄せた**

広告や案件を整理するアプリ。

どれが収益かを確かめられる。

手間は仕組みで回す設計にした。

5**伸びた決め手は、短い動画デモ営業**

見込み客のサイトを例にした。

使うと何が変わるかを見せた。

文章より早く伝わり、販売が整った。

6**本質は、儲け方を変えて「仕組み」を直すこと**

数字で運営を透明にする。

利益の一部は依存対策にも回す。

勝つ場所を選ぶ姿勢が起業でも効いた。


ストーリーの流れ

Insight

勝てる確率の高い場面だけを選び、勝ち目のない日は賭けない姿勢でiGamingで生計を立てた。

  • 確率と期待値を見極めて感情で賭けないことを最重要とした。
  • 結果として卒業したてのエンジニアの給料を上回る収入を得る月もあった。
Problem

アフィリエイトの報酬構造が負ける人ほどお金を生むゆがみを生みやすいと気づいた。

  • 2010年ごろにオンラインカジノへ客を送り込むアフィリエイトにも関わり始めた。
  • 紹介した利用者が負けた金額の一部が報酬になるケースがあることを知った。
  • 短時間で大金を失う人が業界にとって利益を生む客になってしまう問題を見た。
Problem

悪意以前にアフィリエイト運営が数字を見ずに動く非効率だと気づいた。

  • 広告の成果追跡ができていないなど運営のムダが多いと感じた。
  • 手数料率の高さや見た目の条件で案件を選ぶなど判断軸がずれていた。
  • 競争が激しすぎてデータ共有が進まず改善ノウハウが蓄積されにくかった。
Action

運営をデータで改善するアプリStatsdroneを作り、収益につながる施策を数字で確かめられるようにした。

  • 広告や案件の管理を整理し、どのプログラムが本当に収益につながっているかを可視化する狙いだった。
  • 運営者が記事作りや情報発信といった中身に集中できるよう更新や検証の手間を仕組みで回す方針にした。
  • 個人向けより企業向けを選び巨大企業と正面からぶつかりにくい場所で勝つ戦い方を取った。
Team

共同創業者にエンジニアではなく企業のマーケターであるダレル・ヘリヤーを迎えた。

  • サービスを伸ばすには一人では限界があると判断した。
  • 採用やチーム運営や仕組み作りなど会社を回す力を重視した。
Problem

外部開発者の遅延で開発が進まず損失を出し外注管理の難しさを痛感した。

2018年最初のバージョン公開
  • Statsdroneの最初のバージョンは2018年に出た。
  • アフィリエイト収益の追跡を中心としたシンプルな内容から始めた。
  • 技術の知識があっても外注管理ができなければ失敗すると学んだ。
Problem

製品ができても営業でつまずき知り合いほど意思決定が進まない壁に直面した。

  • 業界の知り合いに声をかけても返事が遅く決断しない状況が続いた。
  • 相手が疑問を口にする前に答えを見せる方法を探した。
Action

短い動画デモで見込み客に変化を具体的に見せる営業手法を確立した。

  • 見込み客のサイトを例にしてStatsdroneで何がどう変わるかを示した。
  • 文章より伝達が早く視聴状況も把握できるため営業改善にもつながった。
  • このやり方で販売の流れが整い利用者が増えていった。
Monetize

動画デモを軸に販売が回り月次の継続売上が約300万円規模まで伸びた。

月次の継続売上は約300万円規模(約$20,000)MRR規模
  • 記事執筆時点で約$20,000規模に達したとされる。
  • ギャンブル以外のアフィリエイト分野への展開準備も進んでいた。
Action

ギャンブルで得た利益を依存対策や不正カジノへの苦情支援などに回す行動を選んだ。

  • 倫理的に問題があると見られやすい業界だからこそ社会に還元する道が必要だと考えた。
  • 不正なカジノへの苦情申し立てを支援するサービスを運営するダンカン・ガービーを支援した。
  • ギャンブルサイトをブロックできる無料ツール提供団体への協力や寄付も行った。
  • 登録不要・支払い不要で複数端末に導入できる形が現実的だと価値を見出した。

勝てる確率の高い場面だけを選び、勝ち目のない日は賭けない。そんな冷静な判断でオンラインギャンブルの世界を渡り歩き、生活できるほど稼いでいた男がいた。

しかし、稼げば稼ぐほど見えてくるものがある。自分の勝ち方が、誰かの不幸の上に成り立っているかもしれないという不安。業界の「儲かる仕組み」に潜む、見えにくいゆがみ。

彼は別の勝ち方を選ぶ。運営のムダを削るツールを作り、月次の継続売上を約300万円規模(約$20,000)まで伸ばしながら、依存に苦しむ人を支援する活動にも力を注ぎ始めた。

オンラインギャンブル業界を中から変える方法:数字で勝ち、仕組みで正す

インターネット上でカジノやスポーツ賭けを楽しむ世界は、iGamingと呼ばれる。その世界に早くから飛び込み、勝ち続けて生計を立てていた男がいる。カナダ出身の起業家、ジョン・ライトだ。

ジョンはギャンブルで稼げることを知っていた。しかし同時に、その稼ぎ方が誰かの不幸に寄りかかってしまう危うさも感じていた。だから彼は、別の勝ち方を選ぶ。アフィリエイト運営のムダを削るツールを作り、さらに依存に苦しむ人の支援にも力を注ぎ始めた。

勝てる場面だけを選ぶ。勝てない日は賭けない

ジョンがiGamingに入ったのは、大学で工学を学んでいたころだ。彼の武器は強運でも派手な才能でもない。確率と期待値を見極め、勝てる見込みが高い場面だけを狙う冷静さだった。

勝ち目がなければ、そもそも賭けない。ここが何より大切だった。多くの人は感情で動き、あとから理屈をつけて自分を正当化する。ジョンはそれを危険だと考えた。チャンスのない日は何もしない。だからこそ長く続けられた。

結果として、卒業したてのエンジニアの給料を上回る収入を得る月もあった。

「紹介」で儲かる世界に入って見えた、ゆがみ

2010年ごろ、ジョンはギャンブルそのものだけでなく、オンラインカジノへ客を送り込むアフィリエイトにも関わり始める。

アフィリエイトとは、紹介サイトやリンクを通じてサービスへ人を誘導し、成果に応じて報酬を受け取る仕組みだ。ギャンブル系が特に稼ぎやすいのは、紹介した利用者が負けた金額の一部が報酬になるケースがあるからだ。

たとえば、紹介した人が毎月約15万円($1,000)負けた場合、そのうち最大40%が紹介側の収入になることもある。つまり、負ける人が多いほどお金を生む構造になりやすい。

ここに見えにくい問題がある。短時間で大金を失う人は、業界にとって「利益を生む客」になってしまう。意図せずとも、「問題を抱えたギャンブラー」を引き寄せやすい空気が生まれるのだ。

気づいたのは、悪意より先に「ムダ」だった

ジョンがもう一つ気づいたのは、アフィリエイト運営そのものが驚くほど非効率だということだった。ギャンブル業界に限らず、多くの運営者が数字を見ずに動いていた。

  • 広告を出しても、どれが成果につながったか追えていない
  • クリックあたりの収益といった重要な指標より、「手数料率が高い」だけで案件を選んでしまう
  • トップページに置く案件を、収益性ではなく見た目の条件で決めてしまう
  • キャンペーン情報が古いまま放置され、機会を逃す
  • 競争が激しすぎてデータを共有できず、改善のノウハウが蓄積されない

このムダをなくせば、運営はもっと健全に、もっと賢くなる。ジョンはそう考えた。

ツールを作る。Statsdroneという「運営の頭脳」

ジョンはアフィリエイト運営をデータで改善するアプリを作った。名前はStatsdrone。広告や案件の管理を整理し、どのプログラムが本当に収益につながっているかを数字で確かめられるようにするツールだ。

狙いははっきりしていた。運営者が記事作りや情報発信といった「中身」に集中できるようにすること。更新や検証といった手間のかかる部分は、仕組みで回す。

戦い方の選択もあった。個人向けより企業向けのほうが、巨大企業と正面からぶつかりにくい。勝てる場所で勝つ——ギャンブルで培った姿勢が、起業にも生きていた。

共同創業者はエンジニアではなく、企業のマーケター

サービスを伸ばすには、一人では限界がある。ジョンは共同創業者を探し、10年来の知人ダレル・ヘリヤーに声をかけた。ダレルはテック畑の人間ではなく、企業でマーケティングを担ってきた人物だ。

スタートアップは技術者同士で組みがちだが、会社を回す力は別途必要になる。採用、チーム運営、仕組み作り。企業で鍛えた経験がここで活きる。デジタルの世界から見ると企業は動きが遅く映ることもあるが、組織の課題はどこでも変わらない。ジョンはそこを信じた。

最初の失敗。開発が進まず、お金だけが消えた

Statsdroneの最初のバージョンが出たのは2018年。アフィリエイト収益の追跡を中心としたシンプルなものだった。

ただ、開発は順風満帆ではなかった。外部に依頼した開発者が締め切りを守らず、結果的に大きな損失を招いた。技術の知識があっても、外注管理ができなければ失敗する。ジョンはその痛みを身をもって知った。

作っても売れない。知り合いほど動かない

製品ができても、次の壁が立ちはだかる。営業だ。

業界の知り合いに声をかけても、返事は遅い。興味があるようで、なかなか決断しない。断り方もさまざまだ。ジョンは考えた。相手が疑問を口にする前に、答えを見せる方法はないか。

決め手は、短い動画デモだった

試行錯誤の末、効果があったのは短い動画デモだった。

見込み客のサイトを例に取り、Statsdroneを使うと何がどう変わるかを具体的に見せる。文章で説明するより伝わりが早い。相手がどれだけ動画を視聴したかも把握できるため、営業の改善にもつながった。

このやり方で販売の流れが整い、利用者が増えていった。記事執筆時点で月次の継続売上は約300万円規模(約$20,000)に達し、ギャンブル以外のアフィリエイト分野への展開準備も進んでいた。

ギャンブルで得た利益を、依存対策へ回す

ジョンはiGamingでキャリアを築いた一方で、この業界が「倫理的に問題がある」と見られやすいことも十分に理解していた。だからこそ、利益を得るなら社会に還元する道が必要だと考えた。

ジョンが支援した一人が、ダンカン・ガービーだ。ダンカンは不正なカジノへの苦情申し立てを支援するサービスを運営しており、利用者が取り戻した金額は長年にわたって大きな規模に上るという。

さらに、ギャンブルサイトをブロックできる無料ツールを提供する団体への協力や寄付も行った。依存の問題を抱える人はお金に余裕がないことが多く、有料アプリでは支援が届きにくい。登録不要・支払い不要で複数端末に導入できる形のほうが現実的だ。ジョンはそこに価値を見出した。

最後に:業界を変えるのは、数字と仕組みと姿勢

ジョンは、勝つためにギャンブルを研究した。次に、稼ぐためのアフィリエイトの仕組みを知った。そして、その仕組みのムダとゆがみを見つけた。

だから彼は、数字で改善できるツールを作った。運営を透明にし、判断を感情からデータへ移す。さらに、依存という影の部分にも目をそらさず、得た利益を社会へ還元する行動を選んだ。

オンラインギャンブルの周辺には大きな金が動く。だからこそ、ゆがんだ動機も生まれやすい。そこにデータと改善の文化を持ち込み、少しでも健全な方向へ押し戻す——その挑戦がStatsdroneの背景にある。