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英文学から中退した無名の男が「儲かるデジマ事業を丸ごと売却」で売上も社員数も2倍。平均契約750万円を連発する戦略的ストーリーテリングの仕掛け

8 min read2026年4月2日
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英文学から中退した無名の男が「儲かるデジマ事業を丸ごと売却」で売上も社員数も2倍。平均契約750万円を連発する戦略的ストーリーテリングの仕掛け

ビジネス概要

事業タイプ

Agency

フェーズ

拡大期

規模感

14人のチームで毎年50社以上の新しいブランドに関与

概要

企業の「語るべき物語」を明確化し、その物語に沿って全社の行動をそろえる支援を提供する。

ターゲット

資金調達後・M&A後・経営体制変更など転換期にある企業の経営陣

主な打ち手

2018年にデジタルマーケティング事業を売却して戦略的ストーリーテリングに一本化し、再現可能な提供形(13週間プログラム)に商品化した。

30秒で分かる

114人で年50社を支援。

ストーリー支援に一本化

売上と社員数が2倍の年も

1社平均は約750万円超。

300社以上が参加した。

2行き詰まりが出発点。

競合の真似に見える

売上が伸びない

狙う相手に届かない

続けるか変えるかが課題。

3顧客の一言で刺さった。

「ストーリーは最高」

「その後の施策はひどい」

価値の源が見えた。

42018年に事業を売った。

デジタル支援を手放した。

ストーリー支援に集中した。

商品化にほぼ3年かかった。

5売り方も作り直した。

最初から物語は売らない。

顧客の痛みを整理して示す。

地域は5大陸に広がった。

6この話の核心は一本化。

勝てる場所を選び直した。

儲かる柱も捨てた。

価値が出る工程に賭けた。


ストーリーの流れ

Problem

Wodenは競合の模倣や価格競争に巻き込まれ、売上が伸びず消耗する状況に直面した。

  • デジタルやSNSのマーケティングはすぐに価格競争になり、顧客は「もっと安く」を求め続けた。
  • 意味の薄い数字目標を追う圧力が強く、ブログやSNS投稿の大量生産に傾いた。
  • やりがいが薄れ、燃え尽きる人も出て社員が定着しない状態になった。
Insight

顧客の一言で、Wodenの価値は運用ではなくブランドの中心を言葉にすることだと確信した。

  • ある顧客はブランドストーリーを高く評価した一方で、その後の施策はひどかったと指摘した。
  • 顧客はストーリーだけでも全額払う価値があったと言い、2人の頭を打った。
  • 自分たちが本当に価値を出せる場所は会社の中心を言葉にするところだと気づいた。
Action

エドとダンは戦略的ストーリーテリングをサービスとして形にする研究を始めた。

2015年研究開始
  • 戦略的ストーリーテリングを提供価値として成立させる方向へ舵を切った。
Problem

2017年のWodenはデジタルマーケティングとストーリーテリングの二本柱で、集中投資の難しさを抱えた。

  • 利益だけ見ればデジタルマーケティングのほうが強かった。
  • 一方でストーリーテリングは顧客数も売上も少ないが、意味と影響が大きかった。
  • 小さな会社が2つの事業に同じだけ力を注ぐのは難しく、選択が必要だった。
Action

Wodenはデジタルマーケティング事業を売却し、戦略的ストーリーテリングに一本化した。

2018年一本化実行
  • 最終的な決断は細かい分析というより直感に近く、好きな仕事に集中する方針を選んだ。
Action

一本化後は前例の少ないサービスを商品化し、再現性と拡張性を整えるのに時間を要した。

ほぼ3年商品化期間
  • 戦略的ストーリーテリングは当時ほとんど前例がなく手本がなかった。
  • 約束した成果を出しながら、売れて、再現できて、規模を広げられる形に整える必要があった。
Team

Wodenは基準を下げず文化に合う人材を慎重に採用し、火を受け継げるチーム作りを優先した。

  • 会社は人で決まるという前提で、文化に合い、やっていることを信じられる人を選ぶ方針を取った。
Team

エドはビジネスパートナーの持分を大きく買い取り、Wodenの経営を担う体制へ移行した。

  • ダンは新しい通信会社を始め、エドもそこに関わっているが、Wodenの経営はエドが担う形になった。
Growth

方向転換後のWodenは売上と社員数が2倍になり、成長の手応えを得た。

売上と社員数が2倍成長実感
  • 社員の定着率と満足度も高い状態で成長した。
Monetize

Wodenは1社あたりの平均契約額を約750万円超($50,000超)に設定し、提供価値を単価に反映した。

1社あたりの平均契約額は約750万円超($50,000超)平均契約単価
  • 13週間のプログラムを通じて「自分たちはなぜ重要なのか」を言葉にし、伝わる形に整える。
Scale

Wodenは14人のチームで毎年50社以上の新しいブランドに関わる規模まで到達した。

14人チーム規模
毎年50社以上年間新規ブランド関与数
  • ストーリーテリングを中心に据えた支援が継続的な案件獲得につながった。
Scale

Wodenのプロセスはこれまで300社以上が経て変わってきた実績として積み上がった。

300社以上累計支援社数
  • 企業の中心にある「語るべき物語」を明確にし、会社全体の行動をそろえる支援を行う。
Action

Wodenはインタビューで情報を整理し「StoryKernel」にまとめ、物語を組織の基盤に据えた。

  • 経営陣、社員、顧客へのインタビューを行い、ブランドが自分たちをどう捉えるかの基盤を作る。
Action

Wodenはワークショップと「StoryGuide」で実行の設計図を作り、物語に合わせて会社を変えていく。

  • 社風、顧客体験、成長戦略、ミッションなどを分析し、新しい物語に合わせて会社を変える。
Action

ストーリーテリングへの転換に合わせて、Wodenは自社の営業とマーケティングも「なぜ」に焦点を当てて作り直した。

  • Wodenは自社にも同じプロセスを当てはめ、「何を提供する会社か」ではなく「なぜそれをするのか」を見せる形に整えた。
  • 最初からブランドストーリーを買ってほしいとは言わず、顧客の痛みを整理して解決策として示した。
Scale

顧客地域はフィラデルフィア周辺中心から5大陸へ広がり、対象業界も多様化した。

  • それでも狙う相手は、資金調達直後やM&A後など大きな成長の節目にいる企業だ。
Scale

Wodenは次の計画としてチームを25人に増やし、年間60社の新規顧客を支援する方針で進んでいる。

25人計画チーム規模
年間60社計画新規顧客数
  • 外から積極的に新規開拓する成長戦略を取り、一般的な制作会社というよりSaaS企業に近い動き方を目指す。

会社を続けていると、ふと立ち止まる瞬間がある。競合の真似ばかりしている気がする。売上が伸びない。狙っている相手に届かない。

このまま粘るべきか。それとも、方向転換するべきか。変えるのはこわい。でも、何も変えずに時間だけが過ぎていく不安も、確かにある。

Wodenもまた、その迷いの中で決断を重ねてきた会社だ。ある年には売上も社員数も2倍に伸び、14人のチームで毎年50社以上の新しいブランドに関わるまでになった。その転機は、「何を捨て、何に賭けるか」を選んだところから始まっている。

続けるか、方向転換するか

会社をやっていると、こんな瞬間が来る。

競合の真似ばかりしている気がする。売上が伸びない。競争がきつすぎる。狙っている相手に届かない。

このまま粘るべきか。それとも、進む方向を変えるべきか。

方向転換はこわい。だが、何も変えずに時間だけが過ぎるほうが、もっと危ないこともある。いいリーダーに必要なのは、続ける勇気と、変える勇気の両方だ。

Wodenは、その決断を何度も経験してきた会社だ。

2014年、Wodenはデジタルマーケティング会社として始まった。ところが2018年、大きく形を変える。「戦略的ストーリーテリング」に一本化したのだ。

今のWodenがやっているのは、企業の中心にある「語るべき物語」を明確にし、その物語に沿って会社全体の行動をそろえる手伝いだ。

方向転換後、Wodenは成長した。ある年には売上も社員数も2倍になった。14人のチームで毎年50社以上の新しいブランドに関わり、1社あたりの平均契約額は約750万円超($50,000超)。13週間のプログラムを通じて「自分たちはなぜ重要なのか」を言葉にし、「なぜ周りの人がそれを気にするべきか」まで伝わる形に整える。これまで300社以上がこのプロセスを経て変わってきた。

ひとつの仕事が、次の仕事につながる

共同創業者でCEOのエドは、最初から「起業家」だったわけではない。

大学では英文学を学び始めたが、途中で金融に転向し、最終的に中退した。自分に合う道が見つからず、大学という場所自体が合わないと感じたからだ。

そんなとき、ボーイスカウト時代からの友人ダンが、ニュージャージー南部で新聞社を立ち上げることになった。誘いを受けたエドは荷物をまとめてフィラデルフィアへ移り、そこで働き始めた。

ダンが新聞社を立ち上げ、エドは営業とマーケティングを担当した。新聞は1紙から始まり、最終的に14紙まで増えた。会社を売却したあとも2人は別の事業で一緒に働く。学生向け住宅の通信サービスを扱う会社だ。

Wodenの種は、その通信事業の中で生まれた。

通信サービスは商品として差が出にくい。どの会社も似た機能、似たメリットを並べるため、「自分たちは何が違うのか」を言葉にするのが難しい。

外部のマーケティング会社に頼んでも、表面だけ整えられてブランドの核に届かないことが多かった。エドとダンは、そこに強い不満を抱えていた。

デジタルマーケティングの現場は、消耗しやすい

2人は新聞社時代にも外部の会社と仕事をしており、業界全体に物足りなさを感じていた。だから自分たちでWodenを作り、「このやり方を変えられる」と信じた。

だが現実は甘くない。

デジタルやSNSのマーケティングは、すぐに価格競争になる。どれだけ良い仕事をしても顧客は「もっと安く」を求め続け、意味の薄い数字目標を追う圧力も強い。

チームはブログやSNS投稿を大量生産するような働き方になった。やりがいが薄れ、燃え尽きる人も出て、社員が定着しない。

そんなとき、ある顧客が相談してきた。

「自社の立ち位置が分からない」

Wodenはその会社のブランドストーリーを作り、その後のデジタル施策まで担当した。ところが契約が終わると解約された。普通ならショックで終わる話だ。

だが顧客はこう言った。

「ブランドストーリーは最高だった。でも、その後の施策はひどかった。ストーリーだけでも全額払う価値があった」

この一言が、2人の頭を打った。

自分たちが本当に価値を出せる場所は、数字を追う運用ではなく、会社の中心を言葉にするところではないか。

そこから2015年、エドとダンは「戦略的ストーリーテリング」をサービスとして形にする研究を始めた。

儲かる仕事を捨てるか、好きな仕事に賭けるか

2017年のWodenには、2つの柱があった。デジタルマーケティングと、戦略的ストーリーテリングだ。

利益だけ見れば、デジタルマーケティングのほうが強かった。儲かりやすい。だが仕事は消耗戦で、終わりのない回転輪のようだった。

一方、ストーリーテリングは顧客数も売上も少ない。それでもチームにとって意味があり、顧客への影響も大きかった。

小さな会社が2つの事業に同じだけ力を注ぐのは難しい。選ばなければならなかった。

最終的な決断は、細かい分析というより直感に近かった。

好きな仕事に集中する。

2018年、Wodenはデジタルマーケティング事業を売却し、戦略的ストーリーテリングに一本化した。

ただし、ここからが本当の勝負だった。

次の課題は「商品化」だ。戦略的ストーリーテリングは当時ほとんど前例がなく、手本がない。約束した成果を出しながら、売れて、再現できて、規模を広げられる形に整えるまで、ほぼ3年かかった。

そして最後にぶつかるのが、人の問題だ。

結局、会社は人で決まる。火を受け継いで走り続けられるチームがいるかどうか。Wodenは基準を下げず、文化に合い、やっていることを信じられる人を慎重に採用する方針を取った。

さらにエドは、ビジネスパートナーの持分を大きく買い取り、新しい方向性の中心としてWodenを前進させた。ダンは新しい通信会社を始め、エドもそこに関わっているが、Wodenの経営はエドが担う形になった。

方向転換後、Wodenは成長した。社員の定着率と満足度も高く、ある年には売上と社員数が2倍になった。次はチームを25人に増やし、年間60社の新規顧客を支援する計画で進んでいる。

人はなぜ物語に引き寄せられるのか

良い商品があっても、熱心なチームがいても、「人が気にしたくなるメッセージ」がなければ会社は失敗する。

エドは、ブランドの物語は単なるマーケティングではなく、戦略そのものだと考えている。

物語は、価値や他社との違いを定義する土台になる。狙う相手、商品、社風、立ち位置まで左右する。

組織の中心には必ず物語がある。それが「なぜこのブランドが大事なのか」を説明する。物語が社内で共有されると、顧客体験、営業、マーケティング、文化、成長など、さまざまな活動が同じ方向を向き始める。

人は昔から物語で心を動かされてきた。文字がない時代、人々は火の周りで物語を語り、情報を伝え合っていた。今は技術が進んで、その広がり方が大きくなっただけだ。

Wodenはまず、ブランドの物語を掘り起こす。経営陣、社員、顧客へのインタビューを行い、情報を整理して「StoryKernel」という核にまとめる。これが、そのブランドが自分たちをどう捉えるかの基盤になる。

次に、現地でのワークショップや「StoryGuide」という仕組みを使い、実行の設計図を作る。社風、顧客体験、成長戦略、ミッションなどを分析し、6〜9か月かけて新しい物語に合わせて会社を変えていく。

方向を変えたら、売り方も変わる

ストーリーテリングに切り替えた以上、Woden自身の営業とマーケティングも変える必要があった。

Wodenは自社にも同じプロセスを当てはめた。「何を提供する会社か」ではなく、「なぜそれをするのか」に焦点を当てて見せ方を整えた。

会社を始めるとき、ウェブサイトやロゴが必要だとよく言われる。そこにもう一つ重要な柱がある。ブランドストーリーだ。

物語は意味や価値を伝えるための基本的な手段であり、人と人がつながるために欠かせない。

ただし、物語の力は説明しにくい。だからWodenは最初から「ブランドストーリーを買ってほしい」とは言わない。まず顧客の痛みを整理し、その問題を戦略的ストーリーテリングがどう解決できるかを示す。

顧客の地域も変わった。デジタル会社だった頃はフィラデルフィア周辺が中心だったが、今は5大陸に広がり、業界もさまざまだ。

それでも狙う相手ははっきりしている。

Wodenが特に力を発揮するのは、会社が大きな成長の節目にいるときだ。資金調達を終えた直後、合併や買収のあと、新しい経営幹部が入って方向を変えたいとき。そういう場面で、物語が必要になる。

さらにWodenは、外から積極的に新規開拓する成長戦略も取っている。一般的な制作会社というより、SaaS企業に近い動き方だ。エドは制作会社出身ではないからこそ、過去の経験から学んだやり方をWodenに当てはめている。

チームには、物語に情熱を持ち、成長を追いかける文化がある。目指す姿が共有され、そこに向かって動く空気がある。

戦略的ストーリーテリングへの需要は大きい。Wodenはそれをできるだけ広く伝えようとしている。