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自分専用の第二の脳を作る方法

要約

知識を散らばったメモアプリに置かず、raw・wiki・outputsの3フォルダに集約し、AIに整理と更新を任せる。核は1枚のスキーマファイルで、何をどう分類し、どの粒度で要約・リンクするかを指示する。記事収集は任意でCLIのブラウザ自動化を使い、rawへ自動保存。wiki生成→質問→回答保存を回し、月1回のヘルスチェックで矛盾や根拠不足を潰して誤りの複利を防ぐ。

AIで個人の知識ベースを作る発想はシンプルだ。メモをアプリに散らさず1つのフォルダに全部突っ込み、AIに要約・関連付け・記事化させて個人用のウィキにする。特別なソフトもデータベースも要らない。

まずは3つのフォルダを作る。raw/は素材のゴミ箱、wiki/はAIが整理した成果物、outputs/は質問への回答置き場。アカウント作成も不要で、これだけで土台ができる。

次にraw/を埋める。記事をテキストに貼る、スクリーンショットを入れる、既存のメモをエクスポートする、会議メモや資料を放り込む。整理も改名も掃除もしない。整えるのはAIの仕事だ。

さらに速くするなら自動収集だ。無料のCLIツールagent-browserを入れると、AIが実ブラウザを操作してページを開き、本文を抜き出してraw/へ保存できる。手作業のコピペが消える。

agent-browserは動的に読み込むサイトや、スクロールやクリックが必要なページにも強い。少ない計算量で動くので、同じ作業時間でもより多くのページを集められる。raw/が勝手に増えていく。

次にスキーマファイルを書く。プロジェクト直下にCLAUDE.mdなど1ファイルを置き、この知識ベースのテーマと整理ルールを明文化する。ここを飛ばすと仕組みが回らない。シンプルで平坦が正解だ。

AIにwiki/をコンパイルさせる。raw/を全部読ませ、スキーマに従ってINDEX.mdを作り、主要トピックごとに1ファイルずつ作り、相互リンクし、各ソースを要約させる。手で編集せずAIに任せる。

wikiが育ったら質問する。「理解の穴は何か」「AとBの主張の違いは何か」「この知識ベースだけで短いブリーフを書け」など。回答はoutputs/に保存するか、wikiを更新して次の精度を上げる。

ただし誤りも複利で増える。月1回、矛盾・未説明の用語・rawの根拠がない主張を洗い出すヘルスチェックをAIにさせる。専用ツールは不要で、フォルダとスキーマが本体だ。

@karpathy が、AIを使って個人の知識ベースを作る方法を説明する投稿をした。

発想はシンプルだ。アプリに散らばったメモを管理する代わりに、全部を1つのフォルダに放り込む。そしてAIに、それらを個人用ウィキとして整理させる。要約、つながり、記事化などを行い、使うほど賢くなる。

特別なソフトは不要。データベースも不要。フォルダとテキストファイルだけ。

7分以内に学べること:2分で作れる正確なフォルダ構成、1つのCLIツールで知識ベースに自動でウェブ収集する方法、全体を動かす1ファイルの「スキーマ」、生のメモを整理されたウィキにAIが編纂する方法、使うほど賢くなる複利のコツ、ミスが積み上がる前に見つけるヘルスチェック。

@NickSpisak_ をフォローすると、実務者レベルのAI実装やClaude Codeの設計に関する内容が得られる。

無料のLLM Knowledge Baseスキル: https://return-my-time.kit.com/286e11f7e6 ではじめよう。

1. 3つのフォルダを作る(2分) ターミナルやファイルエクスプローラーで、任意の場所にプロジェクトフォルダを作る。中に3つのサブフォルダを作る。

これで終わり。これは@karpathy と同じ構造だ。raw/はソース素材のゴミ箱、wiki/はAIが混沌を整理する場所、outputs/は質問への回答が置かれる場所。アプリのインストールもアカウント作成も不要。3フォルダだけ。

2. rawフォルダを埋める(10分) 多くの人はここで止まる。フォルダを作った後、空のraw/を見て何を入れるべきかわからなくなる。

答えは「全部」だ。記事を.mdや.txtにコピペする。スクリーンショットや図は画像で保存する。今使っているアプリからメモをエクスポートする。会議メモ、調査資料、プロジェクト文書を貼る。溜め込んだブックマークも入れる。

整理しない。名前も変えない。掃除もしない。それはAIの仕事だ。

自分はX向けのコンテンツ作成の流れの中で、切り抜き記事、競合分析、分析レポートなどrawソースを17ファイル持っている。どれも手で整理していない。

ただし、Karpathyが触れていない、さらに速くする部分がある。それが自動収集だ。

3. agent-browserでソース収集を自動化する(任意だが強力) Vercel Labsがagent-browserを出した。無料のCLIツールで、AIエージェントが実ブラウザを操作できる。GitHubで2.6万以上のスター。インストールは2コマンド。

2つ目のコマンドで専用のChromeがダウンロードされる。これでAIが任意のウェブページをスクレイピングし、テキストを抽出してraw/に直接保存できる。

実際の流れはこうだ。AIがページを開き、記事本文を取り、raw/のファイルにパイプして保存する。手動のコピペも拡張機能も要らない。

agent-browserは、コピペできないページにも対応する。JavaScriptで動的に表示されるサイト、ログインの向こう側、インタラクティブな図のある論文、「もっと見る」のクリックやスクロール、メニュー移動が必要なページなど。

このツールはPlaywright MCPよりトークン使用が82%少ない。つまり同じセッション内で5〜6倍多くのページを取れる。競合の記事、流行スレッド、調査資料を、ブラウザを開かずにパイプラインへ取り込むのに使っている。

知識ベース向けの手順は簡単だ。欲しい記事を見つけたら、AIに「このURLをスクレイピングしてraw/に保存して」と言うだけ。raw/が自動で埋まっていく。

4. スキーマファイルを書く(5分) 多くの人がここを飛ばすが、飛ばしてはいけない。プロジェクト直下にCLAUDE.md(またはAGENTS.md、README.mdなど)を作る。名前はどうでもよく、中身が重要だ。

このファイルは、知識ベースが何についてのものか、どう整理するかをAIに伝える。すぐ使えるテンプレートもある。

@karpathy は、自分のスキーマをAGENTS.mdに「超シンプルでフラット」に置いていると確認した。データベースもプラグインもなく、AIにルールを伝えるテキストファイルだけ。

これは、自分があらゆるプロジェクトでCLAUDE.mdを使うのと同じで、知識ベース専用の取扱説明書になる。

出典: 元記事
出典: 元記事

5. AIにウィキを編纂させる(15分) Claude Code(またはCursorなど、ファイルを読めるAIツール)を開き、プロジェクトフォルダを見せてこう言う。

「raw/を全部読んで。次にCLAUDE.mdのルールに従ってwiki/にウィキを作って。まずINDEX.mdを作り、その後、主要トピックごとに1つの.mdファイルを作って。関連トピックをリンクし、全ソースを要約して。」

あとは席を外す。動かし続ける。

終わると、wiki/に整理された記事が並ぶ。見落としていたつながり、保存したことを忘れていた内容の要約、数秒で探せるインデックスが手に入る。

重要なのは、ウィキを手で編集しないこと。AIの仕事だ。読む、質問する、更新させる、を繰り返す。

6. 質問して回答を保存する(継続) ウィキに10本以上の記事ができたら質問を始める。

例:「wiki/全体に基づいて、[トピック]の理解の最大の穴を3つ教えて」「ソースAとソースBは[概念]についてどこで食い違う?」「この知識ベースだけを使って[トピック]の500語ブリーフを書いて」

AIはウィキ全体を横断して、集めた素材に根ざした回答を返す。

その回答を知識ベースに戻して保存する。outputs/に入れるか、新しい洞察で該当ウィキ記事を更新させる。質問のたびに次の回答が良くなる、というループが回る。

7. ヘルスチェックを走らせる(月1回) AIにこう頼む。

「wiki/全体をレビューして、記事間の矛盾を指摘して。言及されているのに説明されていないトピックを見つけて。raw/に根拠がない主張を列挙して。穴を埋める新しい記事を3本提案して。」

@HFloyd の返信が本質を突いている。「outputsを戻すと、エラーも複利で増える」。その通りだ。AIが少し間違えた内容を保存すると、次の回答がその誤りの上に積み上がる。

解決は簡単で、定期的なヘルスチェックをする。

8. Obsidianは不要(ただし使ってもいい) 返信の半分はObsidianのプラグイン推しだった。Lex FridmanはObsidian+Cursorを使う。すでに専用ツールを作るスタートアップもある。

でもKarpathyが実際に言ったのはこうだ。「できるだけシンプルでフラットにしたい。ネストしたディレクトリの.mdファイルだけだ。」

テキストファイルのフォルダとスキーマファイル、それが全部だ。

自分はターミナルからClaude Codeで知識システム全体を回している。VS CodeでもObsidianでもメモ帳でもいい。AIは、どのアプリで開くかを気にしない。大事なのはフォルダ構造とスキーマだ。

プラグイン47個のObsidianは、またNotionの罠になる。ツール設定に時間を使い、知識ベースを使わなくなる。フラットファイルと良いスキーマは、派手なツール群より9割の場面で勝つ。多くのクライアントでそれを見てきた。

完璧なツール探しをやめて、作り始めよう。

これが全体の仕組みだ。3フォルダ、1つのスキーマファイル、ブラウザスクレイパー、そして全てを保守するAI。

4.1万人がKarpathyの投稿をブックマークした。ブックマークで終わるか、利益に変えるかの差は、週末1回のセットアップだけだ。

テーマを決めて、フォルダを作って、手元の素材を入れて、あとはAIに任せる。

手作業のセットアップを飛ばしたいなら、60秒で全体を足場固めする無料のLLM Knowledge Baseスキル: https://return-my-time.kit.com/286e11f7e6

Key Takeaways

1

3フォルダ運用に固定すべき

rawに素材を全部投げ、wikiをAIが整理、outputsに回答を保存するだけで回る。ツール選定より構造が効く。

実践するなら

PC上にraw・wiki・outputsの3フォルダを作る

2

rawは無整理で量を優先すべき

改名・分類・掃除を人がやるほど止まる。記事、資料、会議メモ、画像まで全部入れてAIに整形させる。

実践するなら

手元の資料や記事を10件、raw/へ無整理で入れる

3

スキーマ1枚が品質を決める

CLAUDE.md等に目的と整理ルールを書くと、INDEX作成・分割粒度・リンク方針が揃い、更新も安定する。

実践するなら

プロジェクト直下にCLAUDE.mdを作り整理ルールを書く

4

自動収集で入力コストを消す

agent-browserでURLから本文抽出→raw保存を自動化できる。動的サイトにも強く、手作業コピペを減らせる。

実践するなら

AIにraw/を読ませ、wiki/にINDEXと記事群を生成させる

5

質問と保存で知識が複利成長する

wikiを根拠に質問し、得た回答をoutputsやwikiへ戻すと、次の回答が改善するループが作れる。

実践するなら

月1回、矛盾・根拠不足・未説明をAIに点検させる

6

月1のヘルスチェックが必須

誤りを保存すると誤りも増える。矛盾、未説明、根拠なし主張をAIに点検させ、穴埋め記事を追加する。

背景・コンテキスト

情報がメモアプリやブックマークに散らばると、検索できても再利用が進まない。素材を1箇所に集め、AIに整理を外注すると運用が続く。

専用ツールやプラグインは設定に時間を奪いがちで、使う前に疲れる。フォルダとテキスト中心の仕組みは移行も共有も簡単。

AIの出力を保存して再利用する運用は強い一方、誤りも蓄積しやすい。定期点検を前提にすると、品質を保ったまま拡張できる。

実践するなら

  • PC上にraw・wiki・outputsの3フォルダを作る
  • 手元の資料や記事を10件、raw/へ無整理で入れる
  • プロジェクト直下にCLAUDE.mdを作り整理ルールを書く
  • AIにraw/を読ませ、wiki/にINDEXと記事群を生成させる
  • 月1回、矛盾・根拠不足・未説明をAIに点検させる